【科学のつまみ食い】  プレパラートを作って観察しよう  水中微生物

プレパラートを作って観察しよう

by I-satto@08/09/17

水中微生物の観察

 

 

  ここでは、【水中微生物】 で説明した方法で採取し観察した色々なプランクトン等の水中微生物を紹介しています。

 

 

ワムシ ゾウリムシ ゾウリムシの永久プレパラート csleaf004 csleaf005
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 ここで、紹介しているワムシはザリガニの水槽にスライドグラスを沈め、そこについた藻などといっしょに歯ブラシで落としたものです。

 

ワムシ

 ワムシは輪形動物門Rotiferaに属する無脊椎動物の総称で、体長0.1〜0.5mm程度ですが、大きいものでは2mmを超えるものもあるようです。体は透明で、頭、胴、足の三つの部分からなっています。頭の先端に繊毛の環があり、この運動で浮遊しています。この繊毛が車の輪が回っているように見えるところから輪虫の名がつきいたようです。胴は透明の甲羅状のもので覆われ、尾のように見える脚部があります。雌雄異体で雄は雌の1/5ほどの大きさしかありません。冬季以外は単為生殖で増えます。おもに湖沼・溝など淡水に生息していますが、一部には湿った土,乾いたコケの間,海中などに住むものもあります。世界に1500〜2000種、日本でも170種ほどが知られているそうです。ヒルガタワムシ、ミジンコワムシ、ナガミツウデワムシ、ツボワムシ、ツキガタワムシ、ミズワムシ、カメノコウワムシなどがあります。

撮影データ 採取日時:2006/03/26
対物レンズ:Ach 4 接眼レンズ:FK3.3
カメラ:*ist D SS:1/1000 ISO:200 アダプタ:無し
撮影倍率:0.57142μm/pix
 
 上の写真は、水で封入して観察したものです。 生きている状態でワムシを観察していますので、シャッター速度を非常に早くして、スライドグラスを動かしながら、ワムシを追いつつ撮影しています。ピントが若干ぼけているかもしれません。ちなみに、上の写真をクリックするとワムシの等倍写真が見られます。撮影データに書いてあるように等倍では1ピクセルあたり、0.57142μmですから、 体長は135μmです。等倍画像で見ると二つに分かれた尾につながる部分の本体側は数段の節があることがわかります。
 下の写真も上と同じ固体のワムシです。同じくクリックすると等倍画像を見ることができます。本体の大きさは99μm、二つに分かれた尾の長さは30μmです。等倍写真で見た尾は反対の頭のん出部分は口に当たる部分で、毛が生えているのがわかります。
撮影データ 採取日時:2006/03/26
対物レンズ:Ach 4 接眼レンズ:FK3.3
カメラ:*ist D SS:1/1000 ISO:200 アダプタ:無し
撮影倍率:0.57142μm/pix
 
 下の写真も同じ固体のワムシです。上 と同様クリックすると等倍画像が見られます。二つに分かれた尾までの長さは119μmで、二つに分かれた尾の太い部分の長さは19μmです。上の二つと下の写真をクリックした等倍画像を比べると同じ固体であることが良くわかります。特徴がほとんど一致しています。
撮影データ 採取日時:2006/03/26
対物レンズ:Ach 4 接眼レンズ:FK3.3
カメラ:*ist D SS:1/1000 ISO:200 アダプタ:無し
撮影倍率:0.57142μm/pix

 

 

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